ハーフの英語学習@シンガポール(4歳・5歳・6歳)

英語学習@シンガポール(4歳、5歳、6歳) 子育て

2018年11月から、MomiとゴロリはMomiの仕事の関係でシンガポールで暮らしています。ゴロリは4歳の半ばでシンガポールへ来たので、それまでは日本の保育園へ通っていました。日本語メインの環境から英語メインの環境へどうやって変わっていったのか。

今回は、ゴロリがシンガポールへ来てからの英語学習についてです。

シンガポールで話されている言語

シンガポールは多民族国家で一番多い華人を筆頭に、マレー系、インド系、その他と続きます。多民族国家らしく公用語も複数(マレー語、英語、中国語、タミール語)で、駅構内などの看板も複数の言語で書かれています。

シンガポールで外国人が暮らしやすい理由の一つが、この公用語にあります。世界的に最も話されている中国語と英語が公用語になっているため、普段の生活をしていく際の言語のハードルが低いのです。

とはいえ、シンガポールの英語は「シングリッシュ(シンガポール英語)」とも呼ばれることがあり、イギリス英語をもとにして多民族国家ならではの独自の進化をとげています。

欧米人の友人の中には「シングリッシュと英語は全く別物だ!」と言い張る人もいます。東南アジアの英語もそうですが、ちょっとクセがあるといいますか。

日本人のパパママさんでも「シングリッシュじゃなくて、キレイな英語を身に着けてほしい」という方は一定数いらっしゃいまして、欧米系のインター校に通わせたり、住み込みのお手伝いさんにシングリッシュの使用を禁止したりしているようです。

我が家では「言語はあくまでコミュニケーションツールのひとつ」というMomiの考えにもとづき、ゴロリの英語についてもそこまで厳密に管理していません。実際にお手伝いさんとも幼稚園の先生やお友達とも会話が成り立っていますので問題ないんじゃないかと。

母子とも順応力が高いのがとりえなので、私自身も思いがけずシングリッシュを話してしまうことがあります。

シンガポールでの生活環境

英語のみならず言葉というのはコミュニケーションツールですから、使う目的がはっきりしていなければいつまでたっても上達は難しいと思っています。シンガポールにいる間は英語でのコミュニケーションが必須のため、英会話スキルについては維持はむずかしくありません。

インドネシア人のお手伝いさんが同居

シンガポールでは、Momiとゴロリ&住み込みのお手伝いさんの3人で暮らしています。シンガポールでは住み込みのお手伝いさんは家事や育児、介護の担い手として欠かせない存在。近隣諸国の物価が安い国から住み込みで移り住んでくるので、費用も日本に比べるとかなり安く抑えられます(給与、税金、食費などで月に10万円くらい)。

お手伝いさんはインドネシア人で在シンガポール歴15年の大ベテラン。もともとはインドネシアの言葉しか話せなかったそうですが、さすがに15年もいると英語も上達しており英語でのコミュニケーションでなんら問題ありません。

ゴロリはシンガポールに来てすぐは英語でのコミュニケーションがうまくいかず、お手伝いさんと2人でお留守番の時も寝てばかりいたそうです。

Momiの仕事は基本的には9時~17時ですが、出張で家を留守にすることもありました。出張から3日ぶりに帰ると「ゴロリの英語が上手くなってる!」ということが何度もあり、それを繰り返すことでゴロリの英会話が急激に上達していきました。Momiがいない間はお手伝いさんに頼らざるをえず、お手伝いさんとコミュニケーションをとるためには英語を覚えなければ・・!という本能的なものが発揮されたんだと思います。

家庭内ではお手伝いさんがいるためメインの言語は英語です。ゴロリも私も英語で話します。二人の時は日本語で話すこともあります。

多国籍な友人を作りやすい

シンガポールは人口の3割以上が外国人、インターナショナルな交友関係を形成するのも決して難しくありません。子供の世界も同じです。

ゴロリは昔から簡単に友達の輪をひろげていくタイプでしたが、シンガポールでもその性格が存分に発揮されています。英語が片言で話せるようになった頃からは特に積極的になり、公園やビーチで友達をあっという間に作ってしまうんです。イギリス人、アメリカ人、デンマーク人、南アフリカ人、インド人、もちろんシンガポール人も。

親の私の方が警戒心が高いため親同士が仲良くなる方がハードルが高いんですが、気が合いそうなママパパさんとは連絡先を交換して、また次回会おうねー!という風に友達の輪が広がっていきます。日本だとちょっと考えにくいですよね。実際にMomiとゴロリは、ゴロリの交友関係から親同士が仲良くなって続いているケースが多いです(ゴロリに感謝)。

多国籍な友人とはもちろん主に英語で会話になります。コミュニケーションに必須ですから自然と英語スキルが上達します。

シンガポールでの保育園・幼稚園

ゴロリは年少の11月にシンガポールにやってまいりまして、日系の保育園に入園、その後年中さんの1月に現地の幼稚園へ転入して今に至っています。現地の学校は1月はじまりですが、日本人幼稚園や日本人小・中学校は日本と同じく4月はじまり。現地校とは少しだけ時期がずれています。

まず日系の保育園に入園

ゴロリがシンガポールではじめて入ったのは日系の保育園です。担任の先生はインド系の英語を話す先生でしたが、お友達は9割以上が日本人という環境でした。園長先生も日本人で、サポートで日本人の先生も何人かいらっしゃいました。

日本からシンガポールに来たことで環境が大きく変わるため、ゴロリにとって毎日通うことになる保育園は少しでも日本に近いものを・・と選んだ園で、この園では勉強らしいことはほとんどせず、とにかくシンガポールの環境に慣れるのをサポートしてもらうという目的がありました。

ゴロリの英会話スキルが急激に上達したことなどを受け、この保育園は結局1年で転園することとなりました。

現地の幼稚園へ転入

その後にゴロリが通ったのは現地の幼稚園です。新しい園は幼稚園で、クラス単位でしっかり授業がありました。N1,N2,K1,K2と年齢別にクラスが分かれており、ゴロリは一番上のK2クラスへ転入しました。ほとんどのお友達がN1から同じ園に通っている中で転入生となったわけですが、日本人の子も何人かいたおかげでかなりスムーズにクラスになじむことが出来ました。英語でのコミュニケーションに問題がほとんどなかったのも大きいです。

担任の先生はフィリピン人でした。クラスで話される英語はシングリッシュではなかったですが、シンガポール人の子供の割合が多いため、自然とシングリッシュを身に着けてきていました。

この幼稚園では英語をメインに、中国語と日本語のクラスも受けていました。英語では読み書き、フォニックス(発音)、足し算・引き算を勉強し、中国語では読み書き、日本語のクラスではひらがな・カタカナの読み書きの他、日本の四季やイベントについても教えてくれていました。

幼稚園で使用していた英語のワークブック(各20ページくらい)

もうひとつ、この園でさらに英語が上達するきっかけとなったのがキリスト教です。プロテスタント系のキリスト幼稚園であったため、毎日のようにお祈りの時間があり、週に一回聖書の勉強会もありました。週に何度かは、隣接の教会のホールでみんなで聖歌を歌って踊ったりもしていたようです。そのうちに、わたしも知らないような聖書のお話を家で教えてくれたり、歌詞で新しい単語を覚えてきたりということが爆発的に増えました。ゴロリは、絵本も歌も踊りも大好きなので、それを英語で行うということでギュッと英語が入ってきたようです。

また、Show&Tellと呼ばれる発表の授業もあり、このクラスのおかげで英語で人前で話すということを練習できました。先生からのお題について2週間ほど準備期間が与えられ、順番にクラスで一人ずつ発表していくというものです。

これまでのお題には以下のようなものがありました。

  • 「Digestive System(消化器官)」
  • 「How can you help others(社会で役に立つ方法」
  • 「About the countery(国を選んでその国について説明する)」

シングリッシュでもいいんですが、やはり相手に伝わらなければ意味がない。Show&Tellでは「どういう風に話すと相手に伝わりやすいか」ということも考えながら準備をするので私もとても勉強になりました。創造性重視のため、Show&Tellでは発表ツールとして何を使用しても良く(絵を描く、絵本を持っていく、模型を作るなど)、サポートする方もまあまあ大変でした汗。

英語の本とDVDも英語学習に活用

ゴロリは英語の絵本とアニメが大好きです。シンガポールにも図書館があり(National Library Board)英語の本やBlu-ray、DVDを貸し出ししてくれます。国民やPRは無料で利用できますが、外国人は初回登録料(約1000円)と年間利用料(約4000円)がかかります。日本では図書館無料が当たり前なので「えーお金かかるのー?」とも思いましたが、これで英語の本とBlu-ray、DVDが借り放題だと思えば安いと考えをあらためました。

アニメについては、最近ではインターネットTVやU-NEXTなどの動画配信サイトもありますので、そういうサービスへ登録してみてもいいかもしれませんね。日本に帰ったら動画配信サイトには登録しようと思っています。無料トライアルがあるのはうれしいですね。

また、DVDはいくつか日本から持ってきたものもありまして、金曜日をムービーデーにして家でも英語の映画を楽しみます。英語を読めるようになってきてからは、吹き替えも字幕も英語にしてあげると理解しやすいみたいです。

ゴロリが大好きな英語のアニメ

ゴロリが大好きな英語アニメはいろいろありますが、日本にいる頃から見ていてシンガポールでも引き続き大好きだったのがDORAです。メキシコ系アメリカ人のドーラは英語とスペイン語のバイリンガル。いろんな冒険があり、今でも飽きずに見ています。日本から買って持ってきたDVDは以下の二つです。


ドーラとスノー・プリンセス [DVD]

ドーラ、にんぎょのおうこくをすくう [DVD]

シンガポールへきてハマりにハマっているのがこちら、パウ・パトロール。テレビで最新ストーリーも放送中なので、たまにテレビも解禁します。


パウ・パトロール パウ・パトロールしゅつどう! [DVD]

何回も何回も見て飽きないかと思うんですが、飽きないんですよねー。DORAパウ・パトロールは英語でしか見ないので、お決まりのセリフなんかもすっかり暗記しています。このアニメたちから学んだ英単語も相当あると思います

※シンガポールは日本とリージョンコードというものが違うので、リージョンフリーのDVDプレーヤーを購入しました。日本で海外のDVDを再生する際もリージョンフリーのDVDプレーヤーを使用していました。HDMIケーブル付きが画像がきれいでおススメです。


DVD/CDディスクプレーヤー リージョンフリー リモコン AVケーブル HDMIケーブル付き

歌と踊りが大好きなゴロリのおすすめ映画

以下3つ、もう何回見たかわからないくらいにリピートしてどれもDVDがすりきれそうになっているくらい超おすすめです。マンマ・ミーアとドリームガールズはちょっとセクシーなシーンもあるので注意。


マンマ・ミーア! ブルーレイ 1&2セット(英語歌詞字幕付き) [Blu-ray]

ANNIE/アニー [DVD]

ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

最後に

シンガポールでの英語学習は、家に英語しか通じないお手伝いさんがいて、現地校に通っているゴロリにとっては特別なものではありません。最初の数か月は「英語分かんないよー」と泣いたこともありましたが、半年ほど経過した頃からは英語力(特に英会話)がぐんぐん伸びてきているのを感じました。現地校へ入ったことで読み書きがまたぐーんと伸びました。

他の日本人家庭では日本人幼稚園に通わせていたり、家の家事や育児をママが担っていてお手伝いさんがいない家庭も多く、そうすると英語のスキルはなかなか伸びにくいようです。

我が家のやり方はかなりスパルタな部分もあったかと思いますが、結果的にゴロリは英語に抵抗がなくなり、英語でのコミュニケーションスキルを身に着けてきています。大事なのは「英語を理解することで、もっといろんな人とコミュニケーションが取れるようになって楽しい!」というのを子供が実感することです。

日本にいるとなかなか英語スキルが伸びないのは、実際に英語を使う場面が少ないために「楽しい!」と実感できる場面が少ないことが大きな理由のひとつです。Momiとゴロリもそのうち日本へ帰ります。せっかく身に着けた英語のスキルをいかに維持するか・・今からいろいろ模索中です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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