ファミリーミーティングのススメ

ファミリーミーティング 子育て

ゴロリが3歳になったあたりから、我が家ではファミリーミーティングが不定期で開催されています。毎日一緒にいるけどゆっくり話せていないことや、困っていて相談したいこと大きな環境の変化がある場合の報告など。

私はゴロリに対しては一人の女性として接するようにしていますので、彼女の意見にはなるべく耳を傾け、お互い納得しながら前に進んでいくようにしています。

ファミリーミーティングの良いところ

普通に話すだけじゃなくて、なぜファミリーミーティングと銘打つのか。それは「なあなあにお話を聞くんじゃなくって、ちゃんとあなたとの打ち合わせのために時間を取りますよ!だから、あなたもちゃんと準備をしてミーティングに臨んでくださいね!」ということをゴロリに伝えるためです。

おしゃべり大好きなゴロリは、こちらが聞いていても聞いていなくてもお話に夢中でずーっと話し続けることがあります。私も何か他のことをしていたりすると「はいはい」という感じで流して聞いてしまうことがあり、若干の罪悪感があったりもするんです。

ファミリーミーティングではママもしっかり話を聞いてくれると分かっているので、ゴロリが何か本当に聞いてほしいことがある時は「ママ、今日ファミリーミーティングしたい」と言ってくるようになりました。こちらも「あ、何か困ってることがあるのかな」と心構えをしつつ、時間に余裕を持ってファミリーミーティングに臨むようになりました。

ファミリーミーティングをする意味

一言で言うと人格の尊重でしょうか。

誰でも自分の意見を言う権利があり、自分の意見を聞いて欲しい時には相手の意見も聞かなければいけない。

子供と暮らしていると大人の自分が主導権を持って進めるのが当たり前のようですが、赤ちゃんでも子供は何もかも分かっていると私は思っています。「まだ子供なんだから分からないよ」というのは、個人に対するひどい侮辱です。

子供の環境に大きな変化が出る可能性がある場合には、きちんと本人にその旨を伝え、納得してもらうために周りが心を砕いて説明するというのはとても大事なことなんです。

同じ屋根の下で暮らしている家族だからこそ、お互いに尊重して意見を交換できるような関係の構築が大切です。ファミリーミーティングはこの関係構築にとても役立ちます。

参加者

我が家はひとり親家庭のため、基本的な参加者はMomiとゴロリの2人です。ゴロリがおもちゃの人形たちを参加させることもあります。また、実家で行う場合はMomi母が加わることもあります。

家族が多い家はみんなが勢ぞろいするのは大変かもしれないですね。でも考えてみてください。ひとりの話にみんなが耳を傾ける機会ってそう多くないはずです。家族とはいえ、みんなの前で何かを発表したり自分の意見を伝えたりするのは、子供にとっても少し緊張する良い経験になると思います。モジモジしたり堂々としていたり、我が子の意外な一面が見られるかもしれないですよ。

開催頻度

月に一回、10分~1時間程度。問題や困ったことが発生している時には頻度があがります。

日本からシンガポールへ来てすぐの時には、引越して住む場所や学校が変わったり、家に住み込みのヘルパーさんが来たりと大きな環境の変化が続いたため、毎日のようにファミリーミーティングが開催されていました。ゴロリの報告により、彼女なりに毎日環境に順応しようと一生懸命なのが分かりました。ネガティブな感情を吐き出すこともありましたが、徐々にポジティブな発言が増えていき、葛藤しながらもなんとか環境になじんでいく様子を見せてくれました。

会議内容

その時によって異なりますが、基本的には議題を設けてそれについて誰かが発表し、他の人が意見を言うという形式です。

例えば・・

ママがお仕事出張で一週間留守になる どうしようか

選択肢としては・・

 Momi母にゴロリの家に来て一週間泊まってもらう

 ゴロリがMomi母の家に行って一週間お世話になる

 ゴロリも出張についてきて、シッターさんにお世話になる

 子供を預かってくれる施設に一週間お世話になる

実際はそれぞれに付随する問題があり、どの選択肢になるかはあらかじめ決まっているようなものです。それでも、一緒に考えて問題を検討して、最終的に選択肢を絞っていくという工程が大事だと思っています。

本人もお留守番で寂しいに違いないんですが、検討した選択肢の中で一緒に決めたことだと思うと責任感がわくのか「お留守番がんばるぞ!」という気持ちを強くしているようです。

ゴロリのお友達が遊びにくる どうやっておもてなしするか

ゴロリが考えている「やりたいこと」をイラストやリストで発表してもらい、実現するためにさらに決めなければいけないことを詰めていくという感じです。

  • 必要なものがあれば買い物リストをさらに作って買い出しに行く予定を立てる
  • 事前にお友達に伝えておくことがあればお手紙を書く
  • お料理の献立を考える
  • おやつを選定する
  • 飲み物を選定する
  • 当日の予定、タイムスケジュール

ファミリーミーティングという場を設けて打ち合わせをすることで、しっかり役割分担が出来、さらにイベント感もUPします。なんでも一生懸命楽しむのが我が家のモットーです。

ママが会社に行きたくなくなっちゃった

こんなこと子供に言ってもしょうがないと思われるかもしれませんが、素直な子供の発言には時にものすごく癒されることがあるんですよ。

「私も〇〇ちゃんに嫌なことされて保育園行きたくないなーって思うことあるよ」

「ママ、いやだったら会社お休みしちゃいな」

「今日は私も一緒にお休みしてあげるから、美味しいケーキでも食べに行こ」

嫌だったらやらなきゃいい。楽しいことで気分転換して、それでもやっぱり無理なら逃げちゃってもいい。いつも私がゴロリに言っていることをゴロリが私に言ってくれました。子供って親の言うことを本当によく聞いて覚えてますよね。

最後に

「ゴロリちゃんってしっかりしてるねー」とよく言われますが、おそらくこのファミリーミーティング制度がゴロリの成長に大いに貢献していると思われます。言いたいことがまとまっていない時は私からのダメ出しもあるので「ママに分かるようにしっかり話さないと!」と少し緊張しながらミーティングに臨んでいるのがとても愛おしいです。

ゴロリとは距離が近くていろんな話をするからこそ、特に聞いてほしい話がどれなのかというのが分かりやすい「ファミリーミーティング制度」は、我が家にはとても合っています。最近子供とちゃんと話せてないなぁという方、ぜひお試しを。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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